oyasumi_coco’s blog

AYA世代がんの実体験ブログ

Episode1:乳がん発覚

こんにちは、cocoです。

 

本日は乳がんが発覚するまでのお話です。

 

14人に1人はなるといわれている乳がんですが、乳がん罹患率は40歳台後半から50歳台前半でピークになります。さらにAYA世代と呼ばれる15~39歳までに乳がんとなるのはがん患者全体からみると約5%の割合と言われています。

 

そんな中、まさか30代前半で私が乳がんになるなんて思ってもいませんでした。

 

発覚はお風呂でふと胸を触ってみたのがきっかけです。

左乳房の上側に消しゴムくらいの硬さで5~6cm程度のしこりがありました。右乳房にはそんな硬いしこりはなく、なんだろ?と思い、お風呂からでて、「なんか胸に硬いしこりみたいのあった~」と雑談程度に夫へ話しました。

すると夫も触りたいとなり、触ると、「硬いね、一応検査いったら?」と言われましたが、私は検査に行くほどのことでもなくない?としこりを軽くとらえてました。

なぜなら、私は毎年人間ドックにいっており、そこで乳がんなんて言われたことがなかったので、まさか急に乳がんになっているなんてその時は考えてもなかったのです。ただ、毎年いっていた人間ドックですが、例年診断結果に悪いところもなかった私は毎年受ける必要ないかと、その年は受けていませんでした。

その時は、仕事も土日出勤するくらい忙しく、「検査に行ってる暇もないし面倒だから行かない」と断ったのですが、再度夫から「人間ドックも今年いかないなら念のため行っときなよ」という後押しもあり、「じゃぁ夫が近所でいい病院を探してくれるなら行くよ」と適当に返しました。

 

この時、夫が病院で検査をする提案と段取りを進めてくれなければ、私は乳がんに気づくことはなかったし、次の年で受診した人間ドックで発覚した時には末期になっていたと思います(検査時の段階でステージⅢa)。そう思うと、本当に夫には感謝しかありません。

 

夫は次の日にすぐ近くにある有名な乳腺専門のクリニックを探してくれました。私は予約をいれて、在宅ワークできる日にそこに検査に行きました。

一応、検査前に”乳房 しこり”と検索はしており、乳房のしこりのほとんどは良性と書かれている記事がいくつかトップにあったし、まだ30代前半だしで、私も夫も乳がんなんてことないよね、この時は高をくくってました。

 

検査に行くと、まずマンモグラフィを取られました。

そして、診断室に呼ばれ、マンモグラフィの画像を見せてもらったのですが、私は高濃度乳房(乳腺組織が多い乳房)であり、マンモグラフィだと高濃度乳房の人の異常が見つけづらいといわれ、超音波検査もすることになりました。

 

先生が超音波検査をすると、「すごい深いところまでしこりがあるね...結構大きいな」と少し深刻気味にいわれ、画像を一緒に見せてもらいました。

それはもう黒く大きなしこりが、画像に写されており、私は一気に不安になりました。

どうなるんだろうと一瞬思っていると、「良性か悪性かを検査するため、細胞をとるね」と急に先生に言われ、「えっ、今!?なにするの?怖い」と思いつつ、有無を言わせない感じだったので、「はい」と答えました。

 

するととても細い注射針で超音波で場所を確認しつつ、細胞がとられました(細胞診)。

特にすごい痛いわけでもなく、一瞬で終わりました。

 

そして、服を着なおして椅子に座ると、乳がんの可能性があることと、一週間後に検査結果がでるので、また来てくださいということを伝えられました。

有名な乳腺専門の先生から乳がんの可能性があるといわれ、ほとんどないと思っていた乳がんの可能性が私の中で高くなり、とてもとても不安になりました。

 

それから一週間は憂鬱でした。夫は大丈夫だよ!と言っていましたが、あの大きな黒いしこり、深刻そうな先生の声色が頭から離れませんでした。

 

そして一週間後、結果がでたので再度クリニックに伺うと、先生にこういわれました。

「悪性です。クラスVです」と。

(明確に乳がんとは言われなかったのですが...まぁ乳がんということです。)

 

この時、私はクラスとステージの違いもわかっていなかったので、一気に青ざめました。もう手遅れ?と。しかし、ステージ等を把握するためにはもっと設備が整った大きな病院に行って検査する必要があるといわれ、すぐさま大病院を紹介され、紹介状をいただきました。

 

(参考)クラスとステージの違いについて

 

その紹介状を片手に落ち込みながら家に帰り、夫に報告したのち、すぐさま紹介を受けた病院へ電話をし受診の予約をしました。

すると、その紹介状の先生に診てもらえるのは一週間後になります、違う先生ならもっと早く見れますが...といわれ、私は少しパニックになり、どうしたらいいか判断に困りました。がんの進行具合がどうかもわからないし、ただがんと診断された大きなしこりがある状態で今後どうなるかもわからない宙ぶらりんな状態で、ただただ早く診てもらいたいという思いだけが先走っていながらも、紹介状以外の先生に診てもらって安心できるのだろうかと迷う気持ちもありました。

割とこういうとき夫は冷静で、紹介状の先生の情報を調べ、その先生は病院の乳腺外科のトップであり、1番の手術件数をもっているから、1週間待って実績もあり信頼がおける先生に診てもらったほうがいいと思うと言ってくれました。

私は不安を抱えながら一週間まつことにしました。

 

その判断は今では間違ってなかったと胸を張って言えます。

 

今日はここまでです。

本日の体験記事を通じてお伝えしたいことは、2つ!

・まだ若くてもマンモグラフィと超音波(エコー)検査は定期的にしたほうがいい

・しこりを見つけたら、大丈夫と思わずきちんと検査を受けるべき

 

AYA世代で乳がんになる人なんて数%しかいないし、私がなるはずないなんて考えは甘すぎます。実際その数%に入ることだってあり得るのです。

(私も某あひるのがんCMをみて、まぁ私ががんになるなんてないよな~と思ってました...!)

 

異常をみつけたらすぐ検査しましょう。

がんは見つかるのが早いほど、生存率が上がります!!